SR-21BBはICOMの有線ブロードバンドルーターであるが、ポケット内にPCカードスロットを持っており、同社製の無線LANカードを挿すことで無線ブロードバンドルーター化することができる。
wakaもICOM SL-11を挿して802.11b対応の無線ブロードバンドルータとして使っているわけだが、最近 某所 でI/O DATA製のカードが使えるらしいという情報を得た。手持ちのカードの中にI/O DATA製の無線LANカードが何枚かあったので、実際に挿して確認してみた。
試してみたのは下記カード写真、右から2番目以降のの4枚。右から、ICOM SL-11、I/O DATA WN-A54/PCM、WN-AB/CB、WN-AG/CB、WN-G54/CBとなっている。なお、SR-21BBのファームウェアバージョンは現時点での最新版 1.75 である。
ということで、早速結果である。SL-11は動いて当然なので省略。^^;
このカードは802.11a専用で、SONY PCWA-C500にそっくり。おそらくはこの製品のOEMと思われる。挿してみた結果だが、BSSIDはちゃんと認識され、チャンネルも5GHz帯のみ選択できる。実際に通信ができるかは確認してないが、恐らく問題はないだろう。
このカードは802.11a/bのデュアルバンドで、機能的にはICOM SL-5000と同様のようだ。ただし、アンテナ部のカバー形状は異なり、別の製品かもしれない。BSSIDは認識されており、デュアルバンドということで、2.4GHx帯、5GHz帯の両方のチャンネルを選択できる。とりあえず、11bで接続できるのは確認した。なお、選択できるのは1つのチャンネルだけなので、11a/bを同時に使うことはできない。
このカードは802.11a/b/gのデュアルバンドで、機能的にICOM SL-5100と同様。アンテナ部の形状も同じであり、SL-5100とOEM元は同じと思われる。挿した結果は基本的にWN-AB/CBと同じだが、設定項目に 11g保護機能 (多分11g通信を優先させるための設定) というのがあり、ちゃんと11gを認識していることが確認できる。これも、11bで接続できるのは確認済。
このカードはSuper A/Gにも対応しているのだが、これはやはり使えないようだ。
このカードは802.11b/gの対応である。挿した結果はというと、BSSID欄に 無線カードが装着されていません と出ており、カードを認識しないため通信不能。
以上の通り、使えるカードがかなりあることが判明した。waka宅には11bクライアントもあるので WN-AG/CB を挿して運用するつもりだ。なお、無線LANチップセットの世代が新しくなっているせいか、同じ11bで通信するにしても、SL-11よりWN-AG/CBの方がサービスエリアが広いようだ。
以上の結果はwakaの環境でのみ確認できた内容であり、SR-21BBや無線LANカードのハードウェアリビジョン、ファームウェアバージョンなどにより、結果が変わってくる可能性がある。試してみる場合はあくまで自己責任で行ってほしい。